写真の構図はセンス?5つの基本構図を覚えて撮影で実践していこう!

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筆者は時々、カメラ初心者の方と話をしたり、不定期にWEB系専門学校で初心者撮影セミナーをしているのですが、会話の中で度々上がるのが、

nobuki

「写真ってセンスですよね。私はセンスがないから写真を綺麗に撮れないんです」

そんなカメラ初心者さんの悩みにいつも思いつつも筆者は、カメラ初心者の方に「写真を綺麗に撮るために基本的な構図を覚えてみませんか」とお伝えしています。

写真が綺麗に見える要素の一つで重要なのは、写真に写っている人、風景、お店などの被写体のバランス、つまり構図です。
構図の種類を知ることで被写体を写真の中でバランスよく配置し、結果、綺麗に撮れる可能性が飛躍的に高まります。

僕もカメラを始めた時は、ただカメラの設定を変えて撮り続けていたんですけど、それじゃ「なんかイメージが違う」「あの人の方が上手い」とか思っちゃってたんですよね。

ただ構図を覚える努力をしただけで、人から褒められるようになったり、自分で綺麗に撮れたと思うことが増えていったので、構図の勉強してよかったなと思いました。ただ、

「構図って種類も多いし、どう覚えていいか分からない」

という方もいるかと思います。安心して下さい。
今からお伝えする5つの構図だけ覚えればバランスよく綺麗に撮れるようになります。
しかも、この5つの構図は応用が効きますのでぜひ読んでいって下さい。

覚えることで今まで見てきた景色の見え方が変わります。

目次
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まずはグリッドを理解する。写真を分割する癖を付けよう!

構図の基本写真。グリッドが入れられている。

グリッドというのはこの赤色の線のことです。
グリッド線はシャッターを切るときに「水平のバランス」を取るのと、「構図」を決める時に重要な役割を果たします。

水平のバランスというのは写真が歪んでいないか、傾いていないかを確認することができます。
どのようにして確認するかというと、これはとても簡単で、横のグリッドと地面がが平行かどうかを確認するだけです。とても簡単ですね。

そして、構図というのが今回の記事のテーマにあたります。
グリッドは構図を決める時に便利な目安となります。

カメラのなかにはグリッドを表示できる機能があるものがあります。
もしお持ちのカメラにグリッド機能があるのであれば、カメラ初心者で慣れるまでは表示してもいいと思います。

グリッドの簡単な有効利用について

被写体が一つの場合、この撮り方が一番簡単です。
垂直に引かれたグリッド線の上に、被写体を持ってくるだけです。

紫陽花の花の写真にグリッド線が引かれている。左の垂直に引かれたグリッドに被写体がある。

紫陽花の写真です。
左の垂直に引かれたグリッドに沿うように、見せたい被写体が配置されてますよね。

ライトアップの写真にグリッド線が引かれている。右の垂直に引かれたグリッドに被写体がある。

こちらはイルミネーションの写真です。
右の垂直に引かれたグリッドに沿うように、同じく見せたい被写体を配置しています。

これが一番簡単な構図です。
垂直に引かれたグリッド線に被写体を持ってくるだけ」です。
これで被写体をバランスよく撮ることができます。とても簡単なことですが、これだけでとてもバランスよく見えますよね。

それでは次からメインテーマである構図の話です!

基本的な構図を覚えよう!

日の丸構図

日の丸構図の写真。赤いグリッド線が入れられている。

まずは王道の日の丸構図です。
写真の中央の赤い色のマスに被写体を持ってくる構図ですね。

日の丸構図について調べてみると「日の丸構図は避けよう」や「日の丸構図はだめ」という記事をいくつか見かけませんか?これはちょっと言葉が足りていないと思います。

確かに構図を知らないカメラ初心者の方は、被写体を中心に持ってくる傾向があると思います。
その傾向のせいでカメラ初心者の方は「似たような写真ばかり撮ってしまう⇨写真向いてないかも」と、思ってしまう人もいるかもしれません。

ただ筆者は「いろんな構図を知った上での日の丸構図はアリ」と思っています。
日の丸構図は「見せたいものをストレートに見せたい」時にとても有効なんですよね。

写真の中心に被写体を持ってくることで、撮影者が何を見せたいのかストレートに伝わります。
気にすることはありません、遠慮なく日の丸構図で撮りましょう!

2分割構図

二分割構図の写真。赤いグリッドが水平に引かれ、上下に分けられている。

これはとても使いやすい構図です。

写真を水平に分割し、上と下で見せたいものを分割する構図です。
この写真で言うと中央に赤い線が引かれていますが、赤い線より上が空。赤い線より下が柵と湖と分割しています。
この写真のように空と何かで分割する時に使いやすい構図と思います。

日の丸構図の次に使いやすい構図なので、ぜひ最初に覚えて下さい。

撮影時のコツは分割する時に水平に分割することです。

グリッドを利用することで、水平に撮影する時の手助けになります。
垂直のグリッドを利用し、被写体を左右で分割するのも有効ですので、ぜひ試して下さい。

3分割構図

3分割構図の写真。空、橋、森と赤い線で3分割されている。

こちらは2分割構図の応用で、見せたいものを3分割する構図です。

写真の上部は「空」で中央は「山と海と橋」で下部に「森」と被写体を分割する構図です。
この分割方法は4つでも5つでも分割することが可能ですので、ぜひ意識して撮影してみて下さい。

ただし、分割の数が多くなりすぎると写真を見た人が「この写真は何を撮りたかったんだろう?」と伝わらない時があります。そうならないように撮影する前に「何を見せたいのか」を明確にすることが重要です。

慣れないうちの分割数は3つまでとし、繰り返し撮影して下さいね。

シンメトリー構図

シンメトリー構図。上下に赤いラインが引かれ、被写体が分割されている。

被写体を左右対称に分割する構図です。
この写真だと被写体は洋館で、左右で対称になるように分割しています。また、道と噴水、植木も左右対称に分割されていますね。

シンメトリー構図はバランスが整った写真を撮ることができます

この洋館もそうですが、建築物に使いやすい構図ですね。

ここで1つアドバイスを。

お気づきの方もいるかと思いますがこちらは「日の丸構図」も利用しています。見せたい被写体は洋館ですね。
このように構図は複数の構図で組み合わせることで、ますますバランスの良い写真を撮ることができます。

放射条構図

放射状構図の写真。川沿いの街並みの写真で、橋に向かって放射状に赤い線が引かれている。

この構図はとても綺麗に撮れる構図でおすすめです。
この写真で言うと線の収束点に向かって、建物、土手、川が配置されています。

放射状構図は写真に奥行き感が出て気持ちいいです。
特に広角レンズで撮影する時におすすめです。

カンの良い読者様はお気づきかもしれませんが、3分割構図(川、土手、空)も意識して撮影しています。

シンメトリー構図でも紹介させていただきましたが、構図は組み合わせるととても良いバランスの写真を撮ることができます。

構図の覚え方の1ポイントアドバイス

女性モデルの写真。オレンジ色の衣装を着て、コートを羽織っている。

お仕事が忙しい、また家事が忙しくてなかなかカメラを持って出かけにくい方もいらっしゃるかと思います。
そこで筆者が普段の生活で構図のパターンを広げるために意識していることを紹介しますね。

街の看板、電車内の吊革広告を構図を意識して見るようにして下さい。

筆者は学生時代からこの癖が付いてまして、チラシや看板に使用されている写真を分割して見る癖が付いてるんです。これはお忙しい方もきっとできるはずです。

もちろん、検索するとSNSや写真集などでたくさんの素晴らしい写真を見ることができますのでその際にも写真を分割して見る癖は必ずつけるようにして下さい。

まとめ

それでは初心者向け「構図」の話をまとめますね。

  • グリッドを利用してみよう。
  • 5つの構図を覚えよう。
  • 構図の組み合わせを意識してみよう。
  • 普段から目に入るものを分割して見てみよう。

いくつか基本的な構図を紹介しましたが、実はまだまだ写真の構図はあります。

ただ、筆者は初心者の方であるならば、まずこの5つだけで十分だと思います。
筆者も基本的にこの5つの構図をメインにして撮影してきます。
この5構図をしっかり身につけることで、必ず写真を撮る時に景色の見方が変わると思います。

写真をセンスで撮るのではなくて、綺麗に撮るために「いろは」を覚えてシャッターを切る。
構図はこの「いろは」にあたります。

少しでも早く写真を綺麗に撮れるようになりたい、少しでも早く上達したいと思っているのであれば、この5つの構図をしっかり身につけることできっとその願いが叶うと思いますのでがんばりましょう。

それでは!

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