カメラの絞り値を正しく理解しよう!これで美しい玉ボケができます。

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絞りとはのアイキャッチ画像。
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[speech_balloon_left2 user_image_url=”https://kame-nichi.com/wp-content/uploads/2021/07/twitter_icon.jpg” user_name=”nobuki”]こんにちは!むちゃくちゃ撮影しているカメラマンのnobukiです。[/speech_balloon_left2]

カメラを始めたばかりの初心者が撮りたい写真といえば、

玉ボケした写真が撮りたい

このように思われる方が多いんじゃないでしょうか。
僕がよく撮るポートレート撮影でも玉ボケを多用しています。

なんとなく「絞りを低くしたら良いんだ!」とは知っている人はいますが、撮る際に注意するポイントがいくつかあります。

カメラ初心者の方が最低限知っておきたいことをなるべくシンプルに必要なことだけ書いてます。
ざっくり絞りというものを理解できますし、失敗しない憧れの玉ボケを綺麗に撮れるようになります。

この記事をおすすめしたい人
・カメラ初心者の方。
・絞りの役割について知りたい。
・綺麗な失敗のない玉ボケの作り方を知りたい。

[speech_balloon_right1 user_image_url=”https://kame-nichi.com/wp-content/uploads/2021/07/twitter_icon.jpg” user_name=”nobuki”]約10分ぐらいで読める記事です。ちょっとボリュームが多いですが、絞りはカメラの基本です!まずはざっくり理解していきましょう![/speech_balloon_right1]

目次
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カメラの基本!絞りの役割を理解しよう!

絞りは「F値」という数字で表されます。
ファインダーや背面ディスプレイに表示されます。

カメラの背面液晶ディスプレイの写真。

F値の数字を変更することで、レンズに入る光の量を調整することができます。
F値はカメラを操作することで変更できます。
変更することでレンズ内にある絞り羽という部品の動きで光の量が調整できます。

レンズの開放の絞り羽の写真。

こちらが絞り羽が開いた写真です。
光の量を一番多く取り込める状態です。
レンズを通して向こう側が見えていますね。

レンズの絞り羽の写真。

一方こちらは絞り羽が閉じた状態です。
明らかに光を通す穴が小さいことがわかると思います。
この絞り羽を調整することで、どのような効果があるのかというと、まずこの2つを覚えてください。

絞り(F値)の値写真ボケ感
絞り(F値)の数字を低くする。明るくなる。(光の量が増える)ボケる
絞り(F値)の数字を高くする。暗くなる。(光の量が減る)くっきり写る

これだけです。

[speech_balloon_right1 user_image_url=”https://kame-nichi.com/wp-content/uploads/2021/07/twitter_icon.jpg” user_name=”nobuki”]めちゃくちゃ簡単でしょう?まずはこういうものだとしっかり覚えてから、次に進んでください![/speech_balloon_right1]

絞り(F値)の数値の役割について。

F値と明るさの相関図の画像。

上は明るさ、絞り(F値)の変動とその影響を簡単に図で表したものです。
詳細は下の表にまとめました。

用語意味
絞る絞りの値を大きくすること。
一つ絞ることを「一段絞る」と言います。
開く絞りの値を小さくすること。
一つ開くことを「一段開く」と言います。
開放するそのレンズが設定できる絞り(F値)を一番低くすること。

この3つの用語だけ覚えておくと、例えばカメラ初心者講座に参加した時に理解しやすいです。
また、友達とカメラトークする時も困りません。

絞り(F値)を小さくする効果について。

絞り(F値)を小さくすることで、いくつか効果があります。

効果詳細
玉ボケができる。点光源をぼかすことで、丸いボケた輝きを表現できる。
撮りたい被写体が明確な写真を撮ることができる。ピントが合った被写体以外が柔らかくボケるため、被写体に目がいく。
暗い場所で明るく撮ることができる。絞りを小さくすることで光の量が増えるため、暗い場所で撮影する時に有効。

それでは作例を見ながらこれらの効果を深掘りしていきます。

玉ボケを見せる。

女性のポートレート写真。背景の信号の灯が玉ボケしている。

被写体の背景に円形の輝きが確認できると思います。
主に信号機の輝きなのですが、これがいわゆる「玉ボケ」です。

カメラ初心者の方はこの玉ボケを撮りたい人が多いのではないでしょうか。
柔らかでキラキラした写真が撮れますので、とても人気があります。

[speech_balloon_right1 user_image_url=”https://kame-nichi.com/wp-content/uploads/2021/07/twitter_icon.jpg” user_name=”nobuki”]玉ボケを発生させるポイントは、ライトの光や反射光など、点光源を意識すると撮りやすいです。最初はイメージ通りに撮れないかもしれませんが、すぐに慣れますよ![/speech_balloon_right1]

被写体に注目した写真を撮ることができる。

玉ボケの写真。被写体は彼岸花。

写真を見て確認できるように、ピントが合っている部分以外が柔らかくボケるので、より被写体が目立ちます。
撮った人が「何を見せたかったのか」「何を表現したかったのか」が明確に伝えることができます。

明るい写真が撮れる。

風景写真で後ろが木々の隙間に玉ボケがある。

上の写真は夕方で曇りの日の写真です。
カメラで室内や夜景、夜の街並みを撮影することもあると思います。
実際の見た目より撮った写真は暗く見えるものです。

その時はまずは絞りを一番低くし、カメラに取り込む光の量を増やしてみましょう。

[speech_balloon_right1 user_image_url=”https://kame-nichi.com/wp-content/uploads/2021/07/twitter_icon.jpg” user_name=”nobuki”]おさらいですが、絞り(F値)を一番低くすることを「開放」と言いますよ!覚えておきましょう![/speech_balloon_right1]

絞りを小さくするデメリットについて。

絞りを小さくした際に気をつけないといけないことがあります。

注意しないとピントが外れるかもしれません。

実は絞りを小さくすることでピントがいつもより気をつけないと「ピントが外れた写真」、いわゆるピンボケ写真を量産してしまうかもしれません。

これは被写界深度の影響によるものです。

被写界深度とは、

被写界深度詳細
浅い。絞り(F値)が小さくなるほど「被写界深度が浅く」なります。
ピントを外す可能性が高まります。
深い。絞り(F値)が大きくなるほど「被写界深度が深く」なります。
ピントが合う範囲が広くなります。

このように絞り(F値)は「ピントの合う範囲」にも影響します。
被写界深度についてはこの2点だけ覚えておいてもらえたら十分です。

ピンボケ対策としては体をしっかり止めて、もしくはカメラを持つ手や腕を脇を締めて撮るようにすることで、ピンボケ写真の発生を低減することができます。
また、撮影後にすぐ背面ディスプレイで写真を確認するのも有効です。

写真の四隅が暗くなる。(周辺光量落ち)

周辺光量落ちの参考写真。

絞りを開放すると写真の四隅が暗く写る傾向があります。

この現象を「周辺光量落ち」と言います。

レンズの構造上、周辺光量落ちは発生してしまうのですが、これは広角レンズに強く強く出る傾向があります。

対策としては、

  • 絞りを1段絞る。
  • 画像修正ソフトで修正する。

この2点で対応できますので覚えておきましょう。

[speech_balloon_right1 user_image_url=”https://kame-nichi.com/wp-content/uploads/2021/07/twitter_icon.jpg” user_name=”nobuki”]僕個人の意見として、周辺光量落ちはより撮りたい被写体に目がいくので表現の1つとして捉えています!これは好みが分かれるところだと思います。[/speech_balloon_right1]

絞りを大きくする効果について。

絞り(F値)を大きくすることでメリットがあります。
カメラ初心者の方はまずこの2点のメリットを覚えておくだけで十分です。

効果詳細
ピントが合いやすい。被写界深度が深いため、ピントが合う範囲が広い。
写真全体をはっきり写すことができる。風景写真など、全てをはっきり撮りたい時に有効。

ピントが合いやすい。

大阪城の写真。

こちらは被写界深度が影響しています。

絞りを小さくすることで被写界深度が浅くなり、ピントが外れることがある」ということは、「絞りを大きくすることでピントが合う範囲が広がる」ため、ピントを外した写真になってしまうのを防ぐことができます。

こちらの城の写真ですが絞りはF22です。
F値の最大値ですが、ここまで上げるとピントを意識しなくて、ただシャッターを切るだけでピントが合います。

[speech_balloon_right1 user_image_url=”https://kame-nichi.com/wp-content/uploads/2021/07/twitter_icon.jpg” user_name=”nobuki”]例えば走り回るお子さんの写真。あまりにピントが外れるようなら、絞りを大きくしてみてくださいね![/speech_balloon_right1]

写真全体をはっきり写すことができる。

パンフォーカスの写真。公園。

目の前に広がる山や海、また街並み全体の風景写真を撮る時もあるでしょう。
その時に絞りを大きくすることで、写真全体にピントが合った写真を撮ることができます。

被写界深度を深くするということですね。

この撮り方は集合写真を撮る時にも有効です。
集合写真を撮る時は撮られる人が前後左右で並ぶため、各々カメラとの距離が異なってしまいます。
被写界深度が浅いとピントが合ってる人がいる一方で、ピントが外れている人もいる残念な写真になることが多いです。

そんな残念な写真は絞りの値を大きく、つまり被写界深度を深くして全体にピントが合うようにして撮ることで防ぐことができます。

[speech_balloon_right1 user_image_url=”https://kame-nichi.com/wp-content/uploads/2021/07/twitter_icon.jpg” user_name=”nobuki”]写真全体にピントが合った撮り方を「パンフォーカス」と言います!ぜひ覚えておいてほしいテクニックです![/speech_balloon_right1]

まとめ。

最後に一つお伝えしたいのは絞り(F値)に「正解」はないことです。

撮る状況、自分が撮りたい写真に合わせてメリット、デメリットを理解した上で絞り(F値)を決定する必要があります。
ただ、カメラ初心者の方は絞りの役割はこれだけ知っておけば困ることはありません。

意識して絞り(F値)を調整して撮り続けることですぐ理解できますのでやってみましょう。

それでは!

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