ISO(アイ・エス・オー。イソとも呼ぶ)感度は夜間、室内などの暗い場所で使用することが多いです。
今回の記事ではISOへの理解と効果的な使い方についてご紹介したいと思います。
この記事をオススメしたい人
・カメラ初心者でISO感度について知りたい。
・いまいちISO感度が分かりにくい。
・ISO感度の効果的な使い方が分からない。
ISOはなかなか聞きなれない言葉で、難しく感じると思います。ただ、役割はシンプルなのですぐ覚えることができますよ!
ISO感度の役割をざっくり把握する。
カメラは絞りとシャッター速度の値を調整し、カメラに入る光の量を調整し、写真の明るさを決定します。
ISO感度の役割は、絞りとシャッター速度で決定された光の量をカメラ内で意図的に増幅することです。
ISO感度の値を上げれば上げる程、増幅する値が上昇し、写真を明るくすることができます。
ISOをは光の量を増幅させることができる。まず、これを頭に入れた上で次を読んでいきましょう!
ISOを使用するシーン。
僕のISO感度を使用するシーンをいくつか例に上げますね。
おそらく多くの方がこのようなシーンでISO感度を上げることになると思います。
カフェで出されたメニューを撮影する時。
暗い雰囲気の良いカフェに行く時もあるでしょう。
出されたメニューを撮影する時に、目では明るく見えますが、意外に撮影した写真は暗くなってしまうことが多いです。
そのような時にISO感度を上げることで、写真の明るさを調整することができます。
僕は撮った写真を見て「あれ、ちょっと暗い」と思ったらISOを上げる時が多いよ!
旅行で夜の撮影時にISO感度を上げることが多いです。
旅行に行った際にISO感度を使用することが多いでしょう。
夜の街並みを撮影することはあるかと思います。
手振れが発生しない程度にシャッター速度を下げてもなお、写真が暗くなることがあります。
その際にISO感度を上げることで、光の量を上げることで写真を明るくすることができます。
本来なら三脚を利用し、シャッター速度を写真が明るくなる程度まで下げて撮ることが望ましいです。
ただ、旅行となるとなるべく荷物は減らしていきたいところですよね。
ISO感度を自由に使うことができるようになると、三脚を使わず撮影することができる様になります。
風景写真でISO感度を上げることもあります。
風景全体にピントを合わせるため、絞り値を上げて撮ることもあるでしょう。
絞り値を上げれば上げるほど、写真は暗くなります。
本来ならそこからシャッター速度を遅くして明るさを調整したいところですが、下げすぎるとやはり手振れが発生してしまいます。
ISO感度はこのような場面でも仕様します。
]ISO感度を上げることで光の量を調整することで明るい写真を撮ることができます。
ISO感度を上げるデメリットについて。
ISO感度を上げて光の量を意図的に増幅させることで、写真にノイズ(ざらざらとした)が発生します。
同時に写真のシャープさが失われ、立体感が損なわれたのっぺりとした写真に仕上がります。
この傾向はISO感度の数値を上げるほど、強く現れます。
ISO感度は上げすぎないように撮ることが必要です。
ISO感度を上げたサンプル写真。
ISO感度250で撮影された写真です。
こちらの写真にノイズは感じないと思います。
ISO1600で撮影された写真です。
ざらざらとした感じが伝わるかと思います。
ISO感度をより上げていくと、ますますノイズ感が強くなる傾向があります。
ISO感度を上げても気にならない写真もある。
ただ、一つ覚えて置かなければならないことがあります。
ISO感度1600の写真の基の写真を見てみましょう。
あまりノイズが気にならないですね。
アップでは気になりますが、全体写真となると気にならないこともあります。
このようにアップではノイズが気になるけど、全体で見るとノイズを感じないことがあります。
ISO感度を上げる時は、どれくらいのISO感度までなら気にならないのか。
自身で許容できるISOの限界値をしっかり把握して撮ることが必要です。
どれぐらいのISO感度が適切なの?
結論から言いますと適切なISO感度というものはありません。
なぜならISO感度を上げた際に発生するノイズをどれぐらいまで許容できるかは個人の感覚によるからです。
これだけだとカメラ初心者の方には難しいですよね。
そんな時は欲しいカメラや自分のカメラの仕様が書かれている、ホームページのISO感度項目を見ることをおすすめしています!
実はカメラの機種によりISO感度を上げた際のノイズの発生具合が異なります。
こちらでヒントを得られるかもしれません。
ISO感度を深掘りする。
カメラには「常用ISO感度」と「拡張ISO感度」というものがあります。
この2つを知っておくだけで、ISO感度をどこまで上げていいかという基準を持つことができます。
常用ISO感度とは。
常用ISO感度は各カメラのメーカーがカメラの機種ごとに定めた「写真の画質を保つことができるISO感度の上限値」のことをいいます。
発売時期が最近のものや上級機種(お値段が高いもの)は常用ISO感度が高い傾向があります。
ただ、気をつけないといけないことがあります。
「あくまでメーカーがこのISO感度ならノイズが出ても気にならない」という基準なので、カメラを扱う人に寄り、ノイズの受ける印象は異なります。
例えばISO感度1000の写真でも気にならない人がいる一方で、ISO感度500でも気になる人がいるということです。
拡張ISO感度とは。
拡張ISO感度は常用ISO感度を超えた限界値のことをいいます。
これは常用ISO感度、つまり「写真の画質を保てる感度の上限値」以上に、ISO感度を上げることができますが、拡張ISO感度の範囲内で撮影した写真は「画質が保てませんよ」ということです。
基本的に拡張ISO感度の範囲までISOを上げることはありません。
もし、拡張ISO感度を上げることを視野に入れる状況ということはあまりに暗い場所だと思います。
とはいえ、そのように暗い場所は原則三脚を利用し、シャッター速度を下げることで明るさを調整することが多いでしょう。
僕の拡張ISO感度の範囲内で写真を撮るケースは綺麗に撮ることは諦め、記録や思い出として撮ることがほとんどです。
カメラ初心者に向けてISO感度を利用するポイント
ISO感度を上げるルールを自分の中で決めておくのはとても重要です。
カメラ初心者の方はこのようにまず覚えるようにしてください。
- 原則、撮影する前はISO感度は最低値にする。
- 「絞り」と「シャッター速度」で写真の明るさを決定する。
- 写真の明るさが足りない場合「ISO感度」を調整する。
ISO感度を光の量を調整する補助的に使うという意識が重要です。
この3つのポイントを常に守るようにすると、ISO感度の使い方を少しづつ覚えていくことでしょう。
カメラに慣れないうちはいつの間にかISO感度が上がってたりするものです。
定期的にISO感度を確認し、最低値になっているか確認することが上達への近道です。
まとめ
それでは今回のISO感度についての記事をまとめます。
- ISO感度は光の量を増幅させるもの。
- カメラにより常用 ISO感度は決まっている。
- 拡張ISO感度の範囲内では原則撮影をしない。
- 絞りとシャッター速度で光の量をコントロールし、ISO感度を補助的に使う。
まずはこれだけ覚えておくといいでしょう。
ISO感度を意識して撮影することから始めるようにしてください。
きっと写真の上達が早くなることでしょう。
また、ISO感度をうまく利用することで、写真の雰囲気の幅は広がります。
上手にISO感度を利用してください。
それでは!