RAW現像を行う時にどこまで修正するのか迷うことがありますよね。
「RAW現像ってやりすぎたら良くないのかな?」
僕も知り合いからよく聞かれることがあります。
結論から言うと、
自分の感じるままにRAW現像すればいいよ!
です!
これだけだと何の解決にもヒントにもならないので僕のRAW現像の考え方をお伝えしたいと思います。
僕はRAW現像をする時は目的によってやり方を変えています。
大きく分けると僕は下記の2つでRAW現像のやり方を変えています。
・商業撮影:最低限のRAW現像。
・作品撮り:自分の世界観を表現するために徹底的にRAW現像。
それではいってみよう!
商業撮影時のRAW現像について。
まずは僕のいう商業撮影の定義は下記の撮影のことです。
・ビジネスプロフィール写真。
・商品撮影。
・店舗撮影。
・イベント撮影。
これらのことです。
商業撮影をお願いしてくるクライアントが写真に求めることの多くは、
・できるだけ早く写真が欲しい。
・綺麗な写真が欲しい。
この2つです。
カメラマンの作家性(個性)はあまり求められることはありません。
ですので、撮った写真は最低限のRAW現像だけで納品しています。
最低限のRAW現像時の項目はというと概ね、
・露光量
・ホワイトバランス
・シャドウ
・ハイライト
・シャープ
・若干の彩度調整
この項目だけで十分ですね!
パラメーターもわずかな調整の場合が多いです。
RAW現像にじっくり時間をかけるのではなく、撮影時の撮って出しのままでも納品できるぐらいの完成度で撮影しています。
撮影時にバッチリ露光量がコントロールできていると、ほとんどRAW現像をする必要はありません。
そして、RAW現像する際できるだけシンプルかつスピーディーに写真を仕上げています。
いくつか例になる写真を紹介しますね。
RAW現像前は黄色味が強い写真でしたが、ホワイトバランスの調整をしています。
背景のカーテンの白飛びが目立ちましたので、Lightroomのハイライトを調整しました。
黄色味が強く、また室内で暗い写真になっていたので露光量を調整しました。
このようになるべくシンプルなRAW現像をするように意識しています。
作品撮りのRAW現像について。
まずは僕のいう作品撮りの定義は下記の撮影のことです。
・自己表現したいとき。
・写真を作品として取り扱うとき。
これにつきます。
RAW現像する時に考えていることは、
・いかに見る人の心を奪うのか。
・いかに見る人が目を止め、足を止め自分の写真という作品を見てもらえるのか。
こんなことを考えてRAW現像しています。
「こんな写真の風景、実際にないよね?RAW現像やりすぎじゃない?」とコメントしてくる方もいるかもしれません・・・けど、気にしないで良し!
あなたが自己表現のために撮った写真はあなたが満足行くまでRAW現像しましょう。
きっとその写真に胸を打たれる方もいます。
気にせず納得いくまでRAW現像をしちゃいましょう。
それではいくつか写真を紹介します!
時間帯は夜に近かったので明るさを大きく調整しました。
また、街灯の色が写真全体に影響しているように見せたかったため、ホワイトバランスや色相・彩度を調整しました。
僕は花の写真は暗く撮って、花の色だけ目立たせるRAW現像が好きなため、一枚目はとても暗い写真になっていますね。
RAW現像時はハイライトとシャドウと露光量を調整し、花のいろが目立つように仕上げました。
こちらもかなり暗い写真ですが露光量を大きく調整しています。
露光量を上げた分、ハイライトやシャドウのパラメーターも大きく調整しています。
また色味も少しでもサイバー感を出したかったので、青味が強い写真に仕上げています。
RAW現像のやりすぎは気にせず、写真生活を楽しもう!
今回は僕の思う「RAW現像やりすぎ」問題を記事にしてみました。
今はもうRAW現像の種類がたくさんあります。
僕自身、LightroomやLuminar neoを組み合わせてRAW現像している方もいるでしょう。
RAW現像ソフトをお探しの方は僕がおすすめしているRAW現像ソフトをまとめていますのでぜひチェックしてみてください。
RAW現像やりすぎ問題は時々話題に上がりますが、そんなことを気にせずあなたが思うようにRAW現像してもらえたらと思います。
それでは!
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