今回は僕がもう5年以上使用しているキヤノンの中望遠レンズEF85mm F1.8 USMの紹介です。
EF85mm F1.8 USMは発売日こそ1992年と古いものの、いまだ製造が続けられている人気レンズの1つです。
レンズの設計こそ古くなってきていますが、最高に取り回しが良くてコスパ最高なので、望遠レンズを探している方には刺さる記事ではないでしょうか。
・明るい単焦点レンズが欲しい。
・中望遠レンズを探している。
・ポートレート撮影に適したレンズが欲しい。
こんなレンズをお探しの方には特におすすめです。
キヤノンの85mmレンズのラインナップを知る。
キヤノンの85mmレンズは大きく分けて2つです。
※EF85mm F1.2L II USMもあったのですが、生産終了(2022年2月現在)しているので外しています。
EF85mm F1.8 USM | EF85mm F1.4L IS USM | |
---|---|---|
画角(水平・垂直・対角線) | 24°・16°・28°30′ | 24°・16°・28°30′ |
レンズ構成 | 7群 9枚 | 10群14枚 |
絞り羽根枚数 | 8枚 | 9枚(円形絞り) |
最小絞り | 22 | 22 |
最短撮影距離 | 0.85m | 0.85m |
最大撮影倍率 | 0.13倍 | 0.12倍 |
フィルター径 | 58mm | 77mm |
最大径×長さ | φ75mm×71.5mm | φ88.6mm×105.4mm |
質量 | 約425g | 約950g |
価格(税込) | ¥57,500 | ¥198,000 |
まずは基礎知識。
85mmの画角はフルサイズ換算では85mmですがAPS-C換算では135mmとなります。
ここは注意しましょう。
マウントは「EFマウント」です。
EF85mm F1.8 USMはキヤノンのカメラの多くに採用されているEFマウントです。
購入を検討している方はお持ちのカメラのマウントは必ず確認しましょう。
マウントコンバーターを利用する方法もある。
EFマウントということは、ミラーレスカメラの多くに採用されているRFマウントや小型のカメラに採用されているMマウントでは使えません。
ただし、マウントアダプターを使えば使うことができます。
マウントアダプターというものは、異なるマウント同士のカメラやレンズが使えるようになるとても便利なアクセサリーです。
EFマウントのレンズをRFマウントで使うならこちらです。
僕は過去5D Mmark3をメインカメラと使用していたため、レンズはEFマウントです。
EOS R5に乗り換えてからはこれでEFマウントのレンズを使っています。
レンズ資産を有効に利用できるので、僕のような方には必須アイテムですね。
マウントアダプターを中継してEF85mm F1.8 USMをEOS R5に付けています。
もし持っているカメラがMマウントであれば下記のマウンドアダプターが有効です。
EFレンズをEマウント(ソニー)のカメラにつける。
シグマから発売されているMC-11というマウントアダプターがあります。
これの本来の使い方はシグマのレンズ(EFマウント)をソニーのEマウントのカメラでも使えるように開発されているものですが、キヤノンの純正レンズ(EFマウント)でも使えちゃう優れものです。
ただし、キヤノンの純正レンズが全て安定して動作するわけではないことを覚えておきましょう。
※ちなみにEF85mm F1.8 USMはAFはしっかり動作していますが、強い逆光時にAFの動作が不安定です。
EF85mm F1.8 USMの外観
EF85mm F1.8 USMは、F1.8という開放値だからこそ実現できた軽量かつコンパクトなレンズです。
これ以上開放値が低くなると、どうしてもレンズが大きく重くなってしまいます。
なので取り回しがとても便利です。
レンズフードを付けるとこんな感じ。
レンズの表面をしっかり守ってくれます。
AFとMFの切り替えはスイッチで簡単に操作できます。
絞り羽を開いた状態はこんな感じです。
さすがF1.8の大口径ですよね。
作例。
85mmの単焦点レンズはよくポートレートに適していると言われています。
それは背景の圧縮効果&背景ボケの柔らかさからくるものです。
圧縮効果&背景ボケの柔らかさも相まって、モデルさんにしっかり目がいくと思います。
この写真のような縦構図の写真を撮ると、横写真に比べて背景の面積が狭くなるので、よりモデルさんを中心とした写真を撮ることができます。
ポートレートに適しているレンズ・・・とはいえ、それは使い方次第です。
このようにモデルさんとの距離を取ればしっかり背景も合わせて撮ることができます。
開放値はF1.8のため、背景の街灯が美しく玉ボケが出ていますね。
かなり暗いシーンでもF1.8の効果のため、ISOを上げるのを抑えることができます。
EF85mm F1.8 USMは夜の撮影でも力を発揮します。
その他作例は写真ブログから見てください。
EF85mm F1.8 USMの作例は下記の「写真ブログ」にもよく使っています。
もっと見たい方はこちらからご覧ください。
EF85mm F1.8 USMのメリットについて。
EF85mm F1.8 USMを5年以上使っていますが、僕は下記がメリットだと思っています。
・軽量かつコンパクト設計。
・価格。
少しこの2点について細かく記載します。
軽量かつコンパクト設計は大きなメリット。
レンズ単体の重さは425gとかなり軽いです。
さらにサイズも手のひらサイズなのでとてもコンパクト。
僕は機材は「軽量かつコンパクト」であればあるほど重要だと思っています。
軽量かつコンパクトなレンズは持ち出す頻度が増えますし、何より撮影時の疲労を抑えることができます。
単焦点レンズは開放値が低ければ低いほど、大型化する傾向があります。
その点、EF85mm F1.8 USMはちょうどいい開放値というわけです。
価格が安い
出典:Canon
価格も非常に重要な要素ですよね。
EF85mm F1.8 USMの価格はキャノン公式サイトで約¥57,500(2022年2月現在)で購入できます。
EF85mm F1.8 USMより一段階小さくできるEF85mm F1.4 L IS USMの価格は¥220,000前後になってしまいます。
この差はかなり大きいですよね、他のレンズなどのアクセサリーを揃えることができちゃいます。
新品で購入を検討するならキヤノン公式サイトもいいですが、楽天やヤフーショッピングで購入するならポイントが付くのでお得です。
さらに価格を下げて購入したいなら中古から選ぶのもありです。
下記はカメラのキタムラの公式サイトです。
出典:カメラのキタムラ
これだけ長い間発売されているので、中古市場に多くで回っています。
個人的に歴史もあり品揃えも豊富なカメラのキタムラを推しています。
2022年現在、もちろん状態にもよりますがかなり安く買えそうです。
現在のカメラのキタムラの中古価格一覧を貼っておきます。
▶︎カメラのキタムラで現在の価格を見てみる。
EF85mm F1.8 USMのデメリットについて。
あえてデメリットを上げるならになりますが、最新のカメラの性能を活かしきれないとは思います。
最新のカメラの性能をフルに活かすなら描写力にも力を入れている上の写真の「Lレンズ」がベストです。
やはりここは古いレンズのデメリットですね。
僕はLレンズはEF24-70mm F2.8L Ⅱ USMを使用していますが、やはり描写力はLレンズの方が上です。
Lレンズならカリカリの描写になり、写真をアップした時のディティールがはっきりします。
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試し撮りをして購入したい方もいると思います。
そんな時は機材レンタルサービスGOOPASSなどを利用して、一度試すことをおすすめします。
1週間単位で借りれる機材もありますので、詳細が気になる方は別記事に詳細を書いてますので参考にしてください。
まとめ。EF85mm F1.8 USMはこんな人が向いている。
それではまとめます。
・軽量かつコンパクトなレンズがいい。
・美しいポートレートが撮りたい。
・コスパがいいものがいい。
・ソニーのEマウントのカメラを持っていて使い回ししたい。
僕は人物撮影を撮るなら、ほぼ持ち出しているのでとてもおすすめのレンズです。
とりあえず何か単焦点レンズで綺麗な背景ボケの写真が撮りたいなら良いレンズだと思いますのでぜひ検討ください。
それでは!
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